カリキュラム

●年間を通して研究生が成長できるよう各コース独自のカリキュラムに沿って授業が行われます。
●4月から夏休みをはさんで9月までが前期の授業、10月から冬休みをはさんで翌年3月までが後期の授業となります。但し、随時入所は可能です。

行事

●夏期講座——夏休みに集中して油彩・デッサン・水彩・日本画・アクリル・ 日本画・版画・立体(その年によって講座内容は変わります)などの講座が開かれます。
●特別講座——作家・作品研究・美術史等のシンポジウム・様々な表現を体験する実技などの講座が開かれます。
●スケッチ研修・美術館見学を研究所全体として取り組みます。
●公開授業——原則てして全てのコースの授業が公開となってい ます。参加したいコースの授業はチケット制で参加できます。
●民美祭——研究生が自主的に運営して10~12月に開催される展覧会(作品発表)です。

●入所式・特別講座             特別講座●     卒業式●
〈前期〉       (夏休み)   〈後期〉   (冬休み)    
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
     
夏期講座
 
民美祭
     
 
 
 

Izeru.svg条件、目的に合わせて選べる10コース

火·水コース
火·水曜日 10:00~13:00
週二日の日数を生かし、油彩だけでなく立体造形や版画といった多様なカリキュラムを組んでいます。画材への興味と学びだけでなく創作への意欲を高める機会になっています。また、それぞれが課題を見つけられるようなアドバイスを心掛けています。経験を積む中で、誰もが表現者になり得ることを目標にしています。年に数回の作品研究では担任や生徒、経験年数にかかわらず活発な意見や感想が飛び出すコースです。
民美に通って5年目。自分の健康と教室での笑いを求めて続いています。30年やれば誰でも上手くなるを信じて百歳を目指します。油絵だけでなく図工の時間を思い出させるバラエティさ。プレス機を使っての版画ができるとは予想外でした。ぜひ仲間に入りませんか。

 

月曜水彩コース
月曜日10:00~13:00
水彩絵の具は小中学校でも扱った画材なので初心者でも楽しめます。このコースでは静物や人物のデッサンや風景スケッチなどで基礎力をつけると同時に自らの絵画表現の可能性を探ります。扱いやすい画材だからこその試みや、水彩絵の具の多様な表現の習得を目指します。他のコースとの同時履修の方も居られます。楽しみながら基礎力のつくコースです。
“私にも描けるかな"で始めて7年。先生方にはもちろん、級友達やその作品に励まされてきたとつくづく思う。“見る”ことについて気づきもあった。ふだん“見ている’ようで見ていない。上っ面しか見ていない。“ボーッと生きてんじゃね一よ!"と言われそうだ。心して”見る“ようにしたい。
水曜水彩コース
水曜日 13:30~16:30
透明水彩が中心です。が、ガッシュやアクリルの併用も自由です。 用紙も普通の画用紙でOK。透明水彩の透明感、水彩の使いやすさや軽快さを生かして、自由にのびのびと描いてみませんか。年齢や経験がちがった人たちで共に学ぶ研究所です。夫々が刺激しあって描き、今日のデジタル社会であっても、人間にしか出来ない感情を大切にしてつくる事を楽しみましょう。
透明水彩画に接し15年。多様な講座に参加して来ました。民美の講師の皆さんは対話が出来、透明水彩画の奥深さを指導して頂く事が出来ます。「民美、美術運動」として時代を切拓く、講師の皆さんの指導の豊かさを感じます。頑張る力を頂いています。水彩画を多用に作成、「今を生きる力…」に時間を刻んで楽しんでいます。
人物表現Aコース
金曜日13:30~16:30
モデルさんを観ながら時間をかけて描く機会は日常生活の中では中々得られないことでしょう。 みんなと共に人物に向かい描写していく中で他人の良さを見出しながら人生経験の中で培われた個性で表現を追求していく場であればと思います。
人物表現Aでは、モデルさんの生き方も感じながら、人体のおもしろさ、美しさを確かめて描いています。先生のひと言が発想を広げたり、進め方のヒントになったりします。またクラスで同じモデルを描いていても、一人ひとり異なるのが楽しみで、お互いに刺激を受けつつ描いています。
人物表現Bコース
金曜日 17:00~20:00
人体は表現のすばらしい素材です。着衣の表現でも、その下の人体を理解していることが大切です。日常生活、象徴的な世界、抽象化する表現の場合でも、人体のデッサンカが役立ちます。このクラスは画歴を問いません。自分にふさわしい課題で作画を進めてください。
人体を描いて10数年になる。毎週3時間ずつでも年間6枚のキャバスを描いた事になります。最初は自感性で見て感じた事を描いた。結果頭い手が小さい胴が長いと問題だらけ思い込みで描いていたのですね視察して(良~く観て)描くよう努力しましを着け始めると更に立体感 空気感 遠色彩構成と益々難しくなります。先生方の指導により一歩後退二歩前進の気持ち家にある数十枚のキャンバスを観察しがら自分は何を描きたいのか等考えますね。教室では、周りの生徒さんの刺激を受け楽しみながらやってます。
人物表現基礎コース
土曜日 10:00~13:00
まず、人物デッサンの基本を学びます。加えて、油·水彩·コンテ·パステル·鉛筆·粘土による立体など、様々な素材を使うことで表現の幅が拡がる経験をしてほしい。色彩の基礎、空間表現(人物のいる空間)の基礎等を学んでいく中で、表現が多様で豊かなものになることを願って、カリキュラムを作っています。
人物表現基礎コースに通って、毎回たくさんの学びや気付きを得ています。基礎を学びつつ、色々な素材での表現のおもしろさを味わい、講師の先生からは作品の幅が更に広がるようなアドバイスがあります。みんな楽しく、仲間から刺激を受け表現活動しています。
基礎コース
土曜日 10:00~13:00
絵を描く時に必要な基礎を習得し描画力を身につけます。対象をよく見ることと描き表わすことは相互に関係しています。そのような基本的な捉え方を大切にしながら、デッサン力を養い、油絵具の使い方を学びます。美術で表現することの楽しさを体験できるコースです。
木炭を手に取るのも石膏デッサンも初めてなので不安いっぱいでしたが、先生方の懇切丁寧なご指導と先輩の皆さんの暖かい声かけにも励まされ、何とか出来上がりました。これからも悪戦苦闘の連続になるでしょうが、なぜかとても楽しみな気持ちもあります。新しいことを始める一歩になりました。
日本画コース
土曜日 3年制 15:00~20:00
群青(ぐんじょう)、緑青(ろくしょう)、胡粉(ごふん)朱(しゅ)、白緑(びゃくろく)など生活に根ざし、親しんできた色合いの平明で美しい岩絵具であなたの想いを日本画で表現してみませんか。日本画の初めての人も、手順を踏みながら描いて行くカリキュラムになっています。
色調の美しさに魅せられ「日本画」へ。絹やもみ紙、箔など多彩な表現方法を学ぶ中で日本画の奥深さを知り、皆、その魅力にはまっています。静物·人物画、野外スケッチ、歌や俳句の世界を絵に表現する等カリキュラムも豊富です。探求心旺盛な仲間と熱心な先生方と過ごす土曜日の夜は至福の時間です。
実験工房
土曜日 13:30~16:30
<分室>アトリエかつ美2F 実験工房 TEL.03-5668-4516
「この鉄錆きれい!この和紙の皺ステキ!」木、石、金属、布など様々な素材が私たちの周りにあります。それらを創作の視点で見ると、各々が魅力的な光を放っていることに気づかされます。実験工房では紙漉、溶接、テラコッタ、木彫など年間の力リキュラムの中で様々な素材を扱い、各自が魅力に感じた素材·技法を体験して、作品にすることを主眼に取り組んでいます。
金属の溶接も、紙漉きも、丸太を鑿で彫るのも初めての体験ばかり。素材の魅力を活かしつつどの程度手を加えるか、そのバランスが難しく、毎度楽しく試行錯誤しています。プロの仕事に学び、個性豊かな先輩方に刺激をもらいながら作品作りに励んでいます。
毎月末全国どこからでも、いつからでも始まることができる講座です。受講生の作品は宅配やレターパックなどで送り、添削指導のレポートといっしょに返送します。水彩·デッサンコースと油彩画·アクリル画コースがあり、それぞれ初級から上級まで数段階のステージを設けて、受講生の希望に応じた指導をします。夏期スクーリングを受講できる特典もあります。
コロナ禍でも自宅でできていいなという軽い気持ちで始めました。自宅で描いた拙い絵を送ると、先生が感想やアドバイスをくださり、美術の奥深さにひき込まれていきました。とはいえ、絵は、自分だけの時間をつくらないと描けません。家事や病院通い、自分が抱えている仕事、家族のこと、いろんな活動や誘惑に、日常があっという間に過ぎていきます。でも、やっぱり絵を描きたいという気持ちで、いつも提出期限ぎりぎりでどうにか自分の時間を作って恐る恐る送っています。作品は、一人で、自分と向き合ってこそ、と思いますが、絵を見て一緒に考えてくださる先生の存在は大きく、私の励みになっています。