私が二期生だった時、新橋の平和と労働会館の階段と踊り場の壁を使って展示会がありました。あれが民美祭だったのかは定かではありませんが井上長三郎氏を招いて講演をしてもらった際に展示された作品の感想を聞かれた井上氏は「絵になっていない」というようなことを言われたように記憶している。当時の民美生の平均年齢は21歳、確かに絵のことはわからず頭だけで描いていたのかもしれない。今回、江東区船堀のホールで3年ぶりに開かれた民美祭はゆったりとして観やすい展示になっていました。昔とちがって今は年齢の高い人がほとんどですが、しかしそれぞれが人生経験を経て絵を描こうと思った人たちですので絵に対する想いがしっかりとあって見ごたえのある作品が多いように感じました。