「生きものたちの記録」 渡辺皓司自然は自然のままにあるのがいい。その中で生きている「生きものたち」は、それぞれの個体にふさわしい場で生きるのがいい。 数年前、沖縄固有の蝶を東京で見たことがある。地球温暖化によるものか、と納得した気になったものだが、やはりこれは異常現象に違いない。環境の変化に耐えられず、種を残すことが出来ず消えてしまう生きものもある。 そのように現象は動植物にかかわらず日々進行しているのが現実である。 以前は家の庭を掘り返すと昆虫の幼虫が幾らでも出てきたが、もう10年以上まえから掘っても掘っても姿を見つけられなくなった。 これも周囲の環境が変わってきたことが原因だろう。 現在私が描き続けている「生きものたちの記録」の連作を始めた要因のひとつである。 |
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生きものたちの記録 |
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